Auchincoal(オーケンコール)は、2020年に誕生したイギリスのアウターブランドです。 創業地はスコットランド中西部のオーケンレック。このエリアはかつて、炭鉱を基幹産業として発展、その後、衣料や服飾雑貨など“モノづくり”で栄えていました。多くのファクトリーが点在し、職人たちがイギリス国内の小売市場を支えてきたのです。 やがて生産拠点がアジアに移り、次第に産業が縮小。最盛期には多く見られた工場も、いまでは数えられるほどに少なくなってしまいました。 しかし、時代を支えた職人たちは、いまなお慣れ親しんだこの土地で技術を継承しています。 オーケンコールは、彼ら職人たちと一緒に、再びイギリスのモノづくりを盛り上げよう・再興にチャレンジしたい、という想いからできました。 “Revitalize British Artisanal Products”をコンセプトに、創業地であるオーケンレック(Auchinleck)と当時の代表的な産業の一つだった炭鉱(Coal)を組み合わせてブランド名に冠しました。 「修理をしながら長く大切に使う」という、イギリスに脈々と受け継がれる価値観のつまった商品を展開していきます。
オーケンコールのモノづくりに対するこだわりの一つとして、生地選びが挙げられます。 オーケンコールのメインマテリアルは、OLMETEX(オルメテックス)s.p.a.社製。シルクやプリント生地の産地として知られる、イタリア北部は湖畔リゾート地としても有名なコモに創業した老舗テキスタイルメーカーです。 主にコートやジャケット用生地を得意とし、クラシックからスポーティまでオールジャンルに対応。コットンやシルク、リネン、ウールなど扱う素材はさまざまで、世界有数の生地保有量を誇ります。あらゆる表現を可能にするオルメテックス社は、多くの老舗英国ブランドやヨーロッパのラグジュアリーブランドを顧客に持ちます。 また、サスティナブルな取り組みにも積極的に力を入れています。 オーガニックコットンやリサイクルポリエステルなど環境負荷の低い・再生素材を使った生地づくりをはじめ、工場の電力や熱エネルギーを自家生産できるインフラを整えるなど生産背景まで環境に配慮しながらモノづくりを継続的に行っていることは、オルメテックス社が世界的に評価されている由縁の一つです。 オルメテックスの生地を採用することで、オーケンコールの持つ確かな技術力と品質の高さ、そして常に新しいことにチャレンジするという“職人たちの情熱”を表現することができるのです。